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2009.01.27  Frankfurt Exhibition

ドイツ・フランクフルト現代工芸美術館

ドイツ・フランクフルト現代工芸美術館。この美術館では世界の工芸美術を集め展示している。日本からは建築家・隈研吾氏の展示・紹介を始め、日本の伝統美術工芸品が多数並んでいた当美術館のエントランスホールにて、午後7:30からレセプションパーティーが行われた。今回の作品をデザインしたドイツのインダストリアルデザイナー、フレッツ・フレンクラー氏の挨拶と一杯のワインに開会された。
彼は日本にも事務所を持ち、日本の企業の依頼を請け活躍している。また、大学教授でもあり、非常に知識が深い。彼のデザインされたモノを製作するに当り、彼と打ち合わせを行ったのは、7ヶ月前だ。彼は非常に計算高いデザインを行う。アート感覚では無く、一つひとつのカタチに根拠がある。製作する側としては非常に手掛け難い箇所も柔軟に解決していく。私が知り合って来たデザイナーの中でも一流だと感じた。
今回は彼の計らいでドイツ美術館での展示行脚が実現した。これは単に彼の計らいだけでは無く、日本文化の奥深さと、漆文化に魅力と格式があったからだと思う。単に一企業の商品展示では美術館での展示は行えない。私達が製作した商品も二流品以下であれば実現出来ない出来事だ。一流品の製作に関われて本当に誇りを感じた。招待者はドイツ財政界、芸術関係者ら50人以上。誰もが日本文化の興味を抱き、憧れているのだと云う。とても嬉しいし、誇らしく感じる。

ドイツ・フランクフルト現代工芸美術館ドイツ・フランクフルト現代工芸美術館ドイツ・フランクフルト現代工芸美術館ドイツ・フランクフルト現代工芸美術館

漆という塗料は内面から光を発する。化学塗料の様に被膜を作り、表面で光るのでは無く、内面から光を発する。初めて観る人は、その光りをエキゾチックに感じるのだという。特に黒艶は「東洋の神秘」に例えられ、宝石と同等の価値を感じると云う。漆を扱う自分からは、「ひとつの素材」という感。ただ、他の素材とは違い、「生き物」である事は承知している。生かすも殺すも自分次第。経験と知恵が無ければ、扱い切れない難しい素材だ。生きているから内面から光を発し、生きる鼓動を感じる故、エキゾチックに感じるのだと思う。
この感覚は、日本人だけでは無く、異国の人にも伝わり、感じられる事なのだと思い嬉しかった。

漆漆漆漆

今回は、レセプション・パーティーにて、フラワーアレンジのW杯チャンピオンの村松氏がデモンストレーションを行った。いつもは、爪を隠し、自分達と同等に接し、場を盛り上げて頂けていた方が、爪を出した。来場者の前で花活けを行う姿は一分の迷いも感じられない。凛々しく、素早い動きは、W杯チャンピオンである事をうなずかせる。花と対話し、どの様に花を活かし、活けるかが全て頭の中で構築され、計算された上で無駄の無い動きである。世界レベルにいる人は、観客に驚きと感動を与える。デモ終了と同時に拍手と歓喜の声に包まれた。スターである。

フラワーアレンジフラワーアレンジフラワーアレンジフラワーアレンジ

今回のフランクフルト展示は、2/1までの6日間行われ、ケルンに移動する。