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スタッフボイス

2009.08.01  Courage

朝顔

夏休みの自由研究と云えば、朝顔の観察。夏の暑い日差しが差し込む前に「緑のカーテンをしようか?」と、スタッフと春から計画をしていた。ハコアスタジオの屋根まで6M。「屋根まで届くかな?」と遊び半分で始めた。

朝顔朝顔

初年度は沢山の朝顔の苗を用意出来ず、前面を覆う事は出来なかった。風の無い緩やかな陽射しの日を選んで、屋根に上った。地面を見るとちょっと眩む。縄を屋根に結んで、屋根から投げ降ろし、地面に打った杭に結ぶ。「おーい、いいかぁー」と聞いては、縄をピンと張る。また、投げ降ろし縄を張る。単純作業を地道に繰り返す。飽きてくる。高所での作業は緊張し、疲れる。視ているのは、屋根まで伸びた朝顔の蔓と沢山の朝顔。きっと綺麗だろうし、楽しいだろう事を思い浮かべる気持ちが手を動かす。

朝顔の苗を用意朝顔の苗を用意

1週間もすると背の高さまで伸びた。2週間で1階の窓を超えた。20日目には2階まで到達する。驚く成長だ。くるくると縄を巻きながら上を目指す。グングン、グングン上を目指す。頼もしい限りだ。園芸が好きな訳でも無いけれど、毎朝、水を撒くのが日課になった。実に可愛い限りだ。朝顔は朝に咲く。昼は暑い日差しに枯れたのかと心配するくらいしおれている。しかし、次の朝には元気に、美しく咲いている。天を仰ぎ咲いている。上を目指し、天を見つめる。そう、あやかりたいという思いに尽きる。緑の葉とところどころに咲く紫や水色の葉の並びが遠目からみるとビーズのように楽しく、綺麗だ。上から吊るしたビーズの紐のように見えるけれど、実は下から上へを目指す根性草。毎朝、スタジオが見えてくると、ちょっと微笑ましくも1日の始まりに勇気を貰える。

アサガオアサガオ

陽射しが強くなってきた頃、1本の茎が遂に屋根に到達した。1番乗りの茎は5番人気だった1本の苗。予想以外に他を追い越し、伸びた大穴な事に驚いた。陽射しを遮る程の密集感は無いが、ゆらゆらと風で揺れる葉を見ているだけで涼しむ感がいっぱい。葉に反射した光がキラキラと間接的にスタジオに降り注ぐ。無機質なコンクリの床に映る朝顔の優しい影が、柔らかい陽射しと錯覚する事で、暑さを和らげる。エコな喜びのあるグリーン・カーテン。

アサガオアサガオ

もっと伸びろ!残りの夏は短い。短い夏の楽しみに勇気を持らった。