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2009.12.06  BASEL

スイス・バーゼル

アルプスの麓、スイス・バーゼル。ドイツ・ミュンスターからICE(ドイツ高速列車)に乗って、約6時間。ライン川上流にあるバーゼルはドイツ、フランス、スイスの3国境にあり、水路を使った舟の運搬が行われた事もあり、昔から国際流通の中心にあり、時計や装飾品の国際見本市が盛んに行われている。「スイス文化の首都」、または「大学都市」などという名前で呼ばれる程に、 芸術性を感じる。街を散策していても、小さな街に沢山の美術館やショップ。様々な美術館を見学しても、芸術のエッセンスを感じる。

スイス・バーゼルスイス・バーゼル

ドイツの北の地、ミュンスターを朝7時に出発し、スイス・バーゼルに着いたのは午後2時過ぎ。ICEは快適な列車だ。列車の旅の楽しみは、流れ行く風景を脳裏に刻むこと。その時しか観れない風景をぼんやりと観ることで、疲れが浄化されていく。時間の流れも感じる事で長時間の苦痛も流される。バーゼルに来たのは、世界を飛び交う取引先の社長さんから「君は一度バーゼルを観た方が良いな」とアドバイスされてから行きたと願っていた街だった。思ったよりも以外に小さく、こじんまりした街。落ち着いた雰囲気と歴史の奥深さも魅力的だ。国際流通の都市と云われているだけにどれだけの活気を感じるかと思ったが、以外に小さな街だった。

バーゼルバーゼルスイスフラン換金所 

バーゼルの通貨は、スイスフラン。ユーロも使えるそうだが、小さなお店では嫌がられるそうだ。まずは換金と駅の換金所へ向かった。凄い行列が出来ている。列の先では交換所の職員とモメている人が長蛇を作る原因となっていた。長蛇の隣を見ると何やらATMの様な機械がある。自動換金機だ。誰も並んでいない。何故かは判らないが、列に並ばず、機械を使う事にした。普通に換金出来たが、他の人達は使おうとしない。換金手数料も気持ち安いのだが・・・。対面販売が基本の欧州。自動販売機を使わない欧州習慣なのかとウヤムヤとした気分だった。初めて手にするスイスフランだが、実に美しい。アートの国なんだなーと感じる程に。これは新札のまま持ち帰って、飾ろうと思ったが・・・。

バーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並み

駅を出てホテルへ向かった。駅から歩いて30分程。街は小さいので、地図を見ながら歩いても迷う事なく、着けるがまずはタクシーを使った。相場観を知る為だ。ホテルに到着し、精算する際にびっくりした。日本のタクシーも高いと思うが、約2倍強。間違いじゃ無いかと聞くが、間違いですなんては云わない。云うはずが無い。ホテルのフロントで「ぼったくり」じゃないかと聞いたが、「バーゼルは高いよー」って。交通は公共機関を使いなさいと路面電車のチケットを頂いた。バーゼルは路面電車が無数に走っている。笑ってしまったのは、小さな街なのに路面電車の数が多すぎて、電車が渋滞してしまう事。電車の渋滞って初めて観ました。ホテルは、国際見本市が行われるメッセ会場のすぐ隣。メッセ期間中は、宿泊費が3倍にも跳ね上がるビジネスホテルだが、この期間中はメッセは行われず、通常価格であったので、この先、泊まれる事の無いだろうメッセ隣を予約した。荷物を置き、メッセ会場へ向かった。会場はこれまでの会場に比べると本当に小さな敷地だが、古い大きな倉庫を利用したゾーンと近代的な建物を併設した会場が印象的だ。スイス産業の象徴、「時計」を大きく強調されているこの会場にいつかは出展したいと視察した。

ライン川の渡し舟ライン川の渡し舟大きな貨物船同乗した色白の可愛い兄弟

メッセ会場を視察し、陽も暮れ出したので、夕食を取りにバーゼル市街地へ向かった。市街地へ向かう途中にライン川の渡し舟があった。市民の交通にしては橋の下にあって、川幅は狭いから橋を渡るより時間が掛かる。観光用にしては通行料が安い。きっと、橋が作られる前からある渡し舟がそのまま市民の楽しみとして残っているのだろう。こういった楽しみを大事に残すのも欧州らしい。ライン川は運河。大きな貨物船が行き交う。しかし、渡し舟が動き出すと大きな船が減速する。小さな船に波を当てないように危険を回避してくれる。この優しさとゆとりも実に欧州らしさだ。同乗した色白の可愛い兄弟が楽しそうにしていた。川の流れと穏やかな揺れ、人のゆとりと優しさが伝わり、安心感を与えてくれている。そんな街の雰囲気を感じる。

大聖堂大聖堂大聖堂ステンドグラス

川を渡ると大聖堂の入口に着く。階段を登るとミュンスター広場に建つ、大聖堂。非常に小さく、ゴシック様式の古い教会だ。1356年に修復されたそうだが、654年の歴史を深々と感じる。レンガ積みなのかと思うほどに赤い壁は赤い砂岩を使っているらしい。中に入ると中はそれ程高くなく、重厚な石積みの壁と木製の椅子や調度品が調和良い空間だが、質素でこじんまりとしている。アルプスの少女ハイジに出てくるような質素な教会だ。空間の背丈も良く、落ち着きを感じる。ステンドグラスの配色バランスも非常に良く、格式高いアート性を感じた。

大聖堂クリスマスイベントパンを焼くパンを焼く

クリスマスシーズン真っ只中なだけにどこの広場もクリスマスイベントで賑わっている。ミュンヘンのように賑やかではなく、ゆっくりとした時間を楽しむ、素朴なイベントが多い。その中で、焚き火でパンを焼いていた。私も子供達と一緒にパンを焼いたが焼いている時間は楽しくてワクワクした。スイスらしい素朴でゆったりとした時間の使い方には感動する。

市街地中心ゴスペラーズバイクをイルミネーションでデコレーション地図を書く女性

そろそろ夕食をと、市街地中心の市庁舎前広場まで来た。本日は日曜日。非常に多くの人達で賑わっている。バーゼルのゴスペラーズがクリスマスソングを歌い奏でて、場を盛り上げていた。すると大きな爆音を立てたバイク集団が来た。日本の暴走族のようだが、サンタの衣装を衣い、バイクをイルミネーションでデコレーションし、市街を賑わす。公的イベントのようで、警察が警備していた。この人だかりは、このイベントを観に来ていたようだ。丁度、そのイベントの処にレストランがあった。ここでいいやと、入ろうとすると、女性が「ここはやめなさい!チーズホンデュを食べにきたんでしょ。街で一番美味しいお店を教えてあげるから。でも急がないと入れないわよ」と、地図を書いてくれ、親切に教えてくれた。別にチーズホンデュを食べに入ろうとしたわけではないのだが、地図まで書いてしまったら、入るに入れなくなった。折角だから本場のチーズホンデュを食べようと、紹介されたお店へと向かった。

WALLSER KANNEWALLSER KANNEチーズフォンデュチーズフォンデュ

紹介されたのは、WALLSER KANNEというお店。同行した人が持っていたガイドブックにも載っている有名な一番店らしい。店へ入ると、予約でいっぱいだと言われた。私達以外の人はイベント中だった事もあり、店は空いていた。交渉し、1時間程度で食べて出るなら入りなさいと。なるほど、強気な店だ。折角だから本場モノをと、メニューを開いたら、ビックリする程に高かった。一人¥4,000くらい。出るに出れないから仕方なく食べようと注文した。とても美味しそうだったが、塩が非常にキツイ!お酒も入っているが、そのお酒もキツイ!日本人には合わないなと、直感的に感じる。以後、チーズフォンデュは誰も食べようとは言わなかった。食べ終わった頃にイベントも終わったのか、人が雪崩込んできたので、約束通り、出て行けとばかりにレシートを渡された。ホントに強気な店だ。その後、それだけでは満腹になるわけ無く、庶民の味方「マクドナルド」を探した。特徴的な市庁舎前にあるマックを見つけ、オーダー表を見て驚いたと同時に漸く気が付いた。バーゼルは物価が高いんだ。マックセットが日本円で約1600円位。これまでのタクシーもレストランも物価高だから高く感じたんだと。マックプライスが判り易い世界物価基準になっている自分に笑えた。しかし、さすがに1600円のマックセットは買う気になれず店を出た。何と言えばいいのか判らないが、気持ち的に買えなかったのは初めての経験だった。あと滞在2日間の食事を考えると、かなり不安を感じ、激安店を探した。裏路地にはインド系のスーパーがある。様々な品を売っている。昔、私の近所にあった駄菓子屋商店のようなお店。世界の田舎街に行けば、よくある店構えだが、何となく楽しかった。商品はインド製や中国製のモノが並び、パッケージを見るだけで非常に信頼性は低いがバーゼル相場の約半値。試しにカップラーメンとお菓子、ビールを買いホテルへ向かった。味はビミューだったが、食べるには食べれた。

バーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並み

2日目は朝早くから街を散策した。散策した理由はホテルの朝食が1600円と非常に高かったから、パン屋さんを探したが、ここも高かった。やっぱりインドスーパーかと思ったが、ホテルの朝食バイキングでお昼分も食えば安いものだという事に気が付いた。ホテルに戻る事にした。朝早いバーゼルの町は人も少なく、独占感いっぱい。寂しいくらいに。今日はバーゼルの街を歩き回ろうと朝食を腹いっぱい食べ、街へ繰り出した。ホテルの前の路面電車の小さな駅は「クララ」という駅。ホントにハイジの舞台なんだと実感する。

バーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並み

芸術の街だけに美術館や博物館等が多数ある。本日は全てを回るつもりで駆け回った。バーゼル美術館にはホンモノだっ!て思う程の名作が並ぶ。初めて「ゴッホ」の肖像画を拝見した。感動した。警備がいないのにはビックリ。スイス建築博物館では大学生達がアートと建築の展示イベントを行っていた。非常に見応えがある。どれも感性度、完成度も高い。さすがだなーと感動する。街のほとんどが裏路地坂道。かくれんぼでもして遊びたくなる楽しさがある。

バーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並みバーゼルの街並み

街を歩いていて気が付いた事は、信号が無い!ほんとに無い。街中でようやくひとつ見つけた。バーゼルの人達は日本のように車でスピードを出さない。ゆっくり運転する。交差点も歩く人、車のドライバー、路面電車。みんなが譲り合い。ほんとにのどかなイイ街だ。