木製名刺入れや木製iPhoneケースはHacoaスタッフがひとうひとつ作成しております。
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生まれる時間をたどって

ずっと使い続けたくなる商品たちは、どういうプロセスを経て出来上がってくるのか。ひとつ一つの過程にはつくり手のどんな気持ちが隠されているのか。いつか誰かに育まれる一品が誕生するまでの軌跡をご紹介します。

Way.2「使う人の声が商品をつくる。」

語り手/Hacoa DIRECT STORE 岡山拓也

「使う人の気持ちに応えてこそ初めて商品は商品となる」。そう考える私たちHacoaには、お客様と直に触れ合う2つのアンテナショップ「Hacoa DIRECT STORE」があります。今回は、もうすぐ1周年を迎える「Hacoa DIRECT STORE 2k540店」を中心に販売を通してのコミュニケーションについてご紹介したいと思います。

2つ目のアンテナ。10年目を迎える前の決意。Ten years

「Hacoa DIRECT STORE 福井店」は、福井県鯖江市西袋町の本社屋に併設するセレクトショップ。工房と一体になっていることで、つくり手の気配を感じながら商品の魅力に触れることができます。これに対して「Hacoa DIRECT STORE 2k540店」は、2010年末、東京・上野に出店したショップです。
「Hacoa DIRECT STORE 2k540店」の出店先となった場所は、JR御徒町駅と秋葉原駅の中間辺りに生まれた「2k540 AKI-OKA ARTISAN」。かつて江戸文化を伝える伝統工芸職人の街であった御徒町の趣向を残しつつ、現代のスタイルに合わせて生まれ変わった空間に工房とショップを合わせ持つアトリエショップが数多く連なっています。
出店のきっかけとなったのは、Hacoaブランドが立ち上げられる際に代表の市橋が掲げていた「ブランド設立から10年目に東京へ」というシナリオ。4年前のある日突然、電話があって、2k540の構想とともに出店の誘いを受けました。結果、ディベロッパー(開発業者)側が考える施設の空間づくりやコンセプトに共感し、店舗を構えることに至った流れです。確かなビジョンを抱いていればチャンスは向こうからやって来るんですよね。

お客様の声をダイレクトに商品やサービスへ反映する。service

「Hacoa DIRECT STORE」のコンセプトは、自分で作った商品を自分で販売することにより、その店名の通りダイレクトにお客様の声を吸い上げ、商品やサービスに反映させることにあります。この「声」はご要望の意見のみに限りません。商品を見て触った時の反応、どういうところに興味・関心を抱いてもらえているかなど、お客様が商品を購入されるまでのプロセス全てを意味しています。こうしてお客様からいただいた情報は、すぐさま商品やサービスにフィードバックされます。
今では定番商品の一つになりつつある「Hacoa Card Case」も、お客様の声をフィードバックすることで生まれた商品です。新生活シーズンにお店へ足を運んでくださったお客様から、「名刺入れは置いてないんでしょうか?」「飽きのこないデザインの名刺ケースが欲しい」など、いくつかのご要望をいただいたことが商品開発のきっかけとなりました。ありそうでなかったアイテムであり、盲点に気付かせていただいたことには納得の思いがしましたね。常に身に付けることを目的とすることで、こだわる方の多いアイテムですが、現在、購入いただいたお客様からは多くのご好評の声をいただいており、とてもありがたく思っています。

買う時、すでに愛着は膨らみ始めているから。love

私たちが木製雑貨の販売を行う上で重要だと考えているのが、愛着を大切に育んでもらうための対応です。その一つに、細やか且つ丁寧な商品知識の伝達が挙げられます。木の商品は、お手入れを繰り返していくことによってお客様のもとで味わいを増していきます。こうして考えると木の性質や的確なメンテナンス方法についての専門的なアドバイスは、商品の一部でもあると思うのです。私たちは商品の知識やノウハウを向上するために、勉強会を開催するなどスキルアップの機会を設けています。
「レーザー刻印」のメニューも、より大きな愛着を商品に抱いてもらうための対応といえるでしょう。これは、レーザー彫刻機にて商品に名入れやイラストを彫ることができるサービスです。定型のデザインや書体はご用意していますが、複雑な内容についてはその都度、店頭でお客様と一緒にパソコンの画面で確認したりしながら希望されるデザインに仕上げていきます。じっくり悩む方の中には「お手間をかけてしまってすみません」と気遣ってくださる方もいらっしゃいます。とても嬉しい一言です。私たちはお客様と共に悩ませていただける時間を、お客様が商品への愛着を膨らませてくださっている時間と捉え、とても貴重に感じています。

実店舗でしか伝えられない特別な価値を。direct store

毎日、お客様と素敵な時間を共有させていただいている当店のスタッフは、私を含めて全6名。今でこそ木製雑貨の取り扱いについてアドバイスなども行っていますが、開店当初はもちろん専門的な知識は持ち合わせていませんでした。でも、そこから、木の素材について、商品について、そして接客について勉強し、今やお客様に頼っていただける販売スタッフとして成長してきました。
面白いのは、皆、兼務している職業がアパレル系やダンサーなど多彩であることです。それぞれの業界で養ってきた視点でHacoaの商品が持つ魅力を引き出し、自分なりの方法でお客様にわかりやすく伝えてくれているように思います。
思い返せば、開店時、メーカーである私たちが最も頭を悩ませたのはお客様とのつながり方でした。しかし、1周年を経て悩みは強みに変わりつつあります。決して広くはなく快適ともいえない当店の空間に、頻繁にご来店くださるお客様がいて、貴重なコメントをいただけるお客様の存在があります。この理由の中に、スタッフの頑張りによる居心地の良さがきっと含まれていると信じています。ウェブサイト上では提供できない価値をこれからも丁寧に伝えていきたいです。

★いかがでしたでしょうか。次回は「商品開発」にスポットを当ててご紹介します。ご期待下さい。
⇒ Way.3「デザインとは、見極め、伝える技術。」

新人/藤井達也

Hacoaの新人

遮二無二・新人

ガムシャラな表情、壁にぶつかった表情、
腕が上がったことに微笑む表情など。
Hacoaは、がんばる新人のいろんな顔が見られる場所でもあります。日々を一生懸命に積み重ねる彼らの横顔をフォーカス。

やりたいことをやりたいな、と。〈後編〉

List.2 製造部/藤井 達也(2011年4月入社)

Hacoaからは「採用」の返事が来たのですか?

いいえ。Hacoaから届いたのは、2週間にわたって工房を体験できるインターンシップの案内でした。でも、とても嬉しかったです。実家が福井市内にある僕は、迷うことなく喜んで参加させてもらいましたね。インターンシップ中は、「Hacoaダイレクトストアのディスプレー用棚板の製作」と「駅のベンチの組立」に携わることができました。
でも、僕は、ここで自分の甘さに気付かされることになります。それなりに技術を学んできた僕としては、学校での作業も仕事における作業も変わらないと思っていたのですが、決められた時間内に必要な数を量産することは思った以上に大変でした。「しめ切り」と「数」という、職人の仕事には当然ともいえる責任に、学生の頃には体験したことのなかった重みを感じたのを覚えています。そうして仕事の基本を学んだ僕は、しばらくしてHacoaから採用の案内をもらうことになるんです。

社員となっての初仕事はどんな内容でしたか?

最初の仕事は「天然木の削りだし箸箱」でした。しかも、いきなり製造工程のチーフを任されたんです。もう、物凄いプレッシャーでしたね。製造工程、素材の加工法、段取り、機械の使い方、その何もかもがわからない状態で頭が真っ白になりました。とにかく勉強しなければと思い、工程や機械の使い方を先輩に聞いて学び始めたんです。
しかし、この勉強に10日間もかけてしまい、代表の市橋に叱られました。「そんなことに10日間もかけて、どうするんだ?!失敗してもいいからとにかく作ってみろ。わからないことは現場で学ぶんだ!」。この時の言葉は今でも胸に強く残っています。ものづくりには、ものづくりの現場でしか学べないことがたくさんあるんですよね。あの時の言葉の意味が、今はほんの少しわかってきた気がしています。

入社から半年を経て仕事に対して感じることは?

毎日楽しいです!半年間のあいだにHacoaの持つほぼ全ての商品製造を任せてもらいましたが、日々、新しいことを覚えることができ、新鮮な体験ばかりで飽きることがありません。チーフをさせてもらうことで、商品のことだけでなく、人の動かし方などを学べるのも楽しいですね。
今、僕はとても恵まれた環境で働かせてもらっていると感じています。先輩もみんな優しいですし、設備なども充実しています。また、漆器の伝統産業が息づくこの地で働けたことは実はとても貴重だと思うんです。他の場所では得られないものづくりの考え方をきっと得ることができると予感しています。 今後の目標としてはもっともっと技術力を磨いていきたいですね。いつか自分でデザインしたものを自分で製造することが夢です。

★藤井さん、ありがとうございました。これからも頑張ってください。次回からは、新人・平林さんを紹介していきます!お楽しみに!!

⇒ Way.3「デザインとは、見極め、伝える技術。」

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