2010年 ハコアのお店作り

2010年の12月にオープンに向け、店名をHacoa DIRECT STOREと決めた。ずばり、ハコアの直営店。

初めての店舗づくり。店内レイアウトや棚は自分で設計し、自分達で作りあげた。自分達で製作した什器や商品を福井本社で4tトラック車に載せ、いざ東京へ。気分は高まりっぱなしだった。

内レイアウトや棚は自分で設計し、自分達で作りあげた

翌朝、一夜で東京に送った荷物も届き、自分達でトラックから荷下ろし、お店に配置する。棚を組立て、看板を掲げ、商品を並べ、新しいスタッフの教育。私達も店舗運営は素人ながら、お店作りに向けて多くの知識を埋め込み、満足行く準備をして来た事もあり、ハコアスタイルの接客を実現する事に期待と興奮が高まった。

開業準備をしていると、次々と祝花が届き、持ち込まれる。東京でお世話になっている方々や友人から沢山の御祝が届いた。小さなお店の中は花でいっぱいになり、外まで並んだ。

Hacoa DIRECT STORE

オープン前日には、レセプションパーティーを開催し、これまでお世話になっていた方々を招待した。店を見た皆さんは「お花屋さんを始めるのか」と驚く位に店内外はお花で埋め尽くされた。これほど多くの方々に祝って戴ける事を知り、涙と笑顔と感謝の中でのパーティーとなった。

レセプションパーティーでは、店内で福井のお店である事を知って貰う為に地元の食とお酒を並べ、皆さんに振る舞った。10年余りの間、東京で多くの方と出逢い、多くの方々に支援して戴いた。

パーティーにお越し戴いた多くの方々と深夜になるまで沢山話し、感謝に感謝を重ね、その多くの感謝と笑顔が未来へ向けての勇気に変わり、不安はかき消された。


自分達でお店をつくり、自分達の商品を販売していく事には、それなりの勇気と覚悟と先行く不安がありました。その不安を掻き消す為にも、その時に自分達が出来る事を探し、精一杯の準備を行って来ました。お店をオープンさせるという目的をスタッフと共に掲げ、目指す事で会社の一体感が生まれました。

オープンの後はスタッフで充実感を共有しながら、次第にお店に対する愛着も育まれていきます。一号店開以降も全国に展開する17か所のお店は、自分達でお店作りを続けています。基本設計を行い、什器や棚、カウンター等の家具は本社工場で職人が作り、現地のお店に運び、本社から職人がお店に行き、お店で什器や棚を組立、設置しています。

棚や什器の骨格が出来上がった後は、お店の販売スタッフが商品を並べ、販売のオペレーションを組み立てています。お店という箱はお客様の笑顔を生む場所であり、スタッフが成長するプラントだと考えます。その事で愛着が生まれ、お客様が何度も足を運ぶ場所に成長し、スタッフ達も成長します。箱という空間に+αの価値を埋め込むといった意味で名付けたHacoaなりのお店作りです。

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