ショップ　Aさん

2020年新卒入社　正社員　販売員
取材日／2022年9月

デザイン性が高く、木の温かみを感じられる商品が並ぶハコアは、学生の頃から憧れのブランドでした。お店でスマートフォンケースを購入した際、木目選びや刻印のレイアウトを考えるなど、購入するまでの時間がとても楽しかったんです。スタッフの方も丁寧に対応してくれて、“ハコアでしかできない体験”があることを知りました。

もともと接客や販売のアルバイトを通して「人と関わる仕事がしたい」と思っていたのですが、「ハコアの商品を通じてお客様に素敵な体験を提供できるようになりたい」と考え、ハコアへの入社を希望しました。

入社してから3年目になりますが、販売スタッフとして来店されたお客様に商品の提案をしています。満足していただくためには、まず私自身が商品のことをよく知っている必要があります。木の種類や木目の出方から経年変化、刻印のデザインまで、覚えることは盛りだくさん。

でも次第に知識が増えるのが楽しくて、知れば知るほど「早くお客様に伝えたい！」という気持ちになります。実際にお客様に「こちらはメープルという樹種で、使い続けると黄色味を帯びた色に変化します」とか「木目が違うだけで雰囲気が変わるんですよ」などと詳しくお伝えすると、より興味を持っていただけます。

仕事をしていて一番嬉しいのは、お客様に「ハコアを選んで良かった」と言っていただけること。ご自分用はもちろん、ギフト選びに来店されるお客様も多いのですが、 “贈る側の気持ちに寄り添う”接客を意識しています。数あるお店の中から選んでいただいたからには、楽しんでもらいたくて。

ある日、恋人とお揃いのスマートフォンケースを選びに来店された男性のお客様がいらっしゃいました。すごくこだわりを持っている方だったので、刻印のデザインを考える時も、自分がこれまで学んできた知識や経験を生かしてご対応しました。「お二人で持つものなら名前だけでなく記念日を添えてみては」と提案してみたり、文字の配置などを何度も修正したりと、お客様のこだわりを形にできるように寄り添った結果、とても満足いただける商品に仕上げることができました。

その後、そのお客様がもう一度来られて「結婚することになりました」とのご報告が。その上、結婚式の引き出物を当店で作りたいと、私を指名してくれたんです。心底嬉しくて、深く印象に残っています。

ただ提案するだけではなく、お客様との対話の中で“本当に求めているものは何か”を引き出して、ニーズに合わせた接客ができるよう心がけています。お買い物をされる際、なんとなくイメージを持たれて来られる方が多いと思うんです。ハコアならではの木材選びや刻印サービスなど、お役に立てそうな提案をすることで、想像以上のもの選びをお手伝いできたらと思っています。

入社から1年ほど経ったとき、都内店舗の店長の任命を受けました。新しくオープンする店舗で、「楽しそう！」と思い勢いで引き受けたものの、実際はなかなか大変でした。オープン前の準備も多い上、初めての店長業務も加わり、教わっては実践の繰り返しでした。

最初は目の前の仕事をこなすことや、新店舗をうまくまわすことに頭がいっぱいでしたが、だんだん楽しさを感じることが増えていきました。自分の采配でお店を作っていける環境だったので、私なりに工夫して商品が映えるディスプレイを考えたり、スタッフと相談しながら売り場を作ったり。12月はクリスマスシーズンで一番ギフト利用が増える時期だったので、全力でお店を作っていきました。最終的には今まで購入を悩まれていた方も12月に購入を決めていただけることが多く、1年間で一番の売り上げを計上しました。あの時感じた達成感は、今でも忘れられませんね。

店長職を経験し、学んだことも多い反面、自分に足りない部分も見えてきました。特に数字に弱いのが私の課題。今は先輩方に教わりながら日々勉強しています。店長はただ接客をできるだけではなく、売り上げを考えていく役職。感覚だけではなくてちゃんとデータとして管理できるようになりたいですね。現在は店長職ではないのですが、また任せてもらえる機会があれば、もう一度店長をやってみたい。自信を持って引き受けられるように、いつでも学ぶ姿勢を忘れずに、務めていきたいです。