形だけでなく、経年変化を楽しめるのはハコアの商品の醍醐味です。私はスマートフォンケースを愛用しているのですが、毎日使っていく中で次第に手になじみ、色味の変化や艶が出てくる様子を楽しんでいます。

「経年劣化」と捉える人もいますが、質感や味わいの変化を楽しむことで、“自分だけのモノ”に移り変わる良さがあります。お店に初めて来た方や購入に悩まれている方には、私がこれまで使って感じてきた「経年変化」の魅力をお伝えし、興味を持ってもらえるよう努めています。

2022年6月からエリアマネージャーの役職に就き、6店舗を管轄するようになりました。店長をしていた頃は自店のことを中心に動いていましたが、今は担当店舗のすべてを見ているので、視点や考え方がだいぶ広がりましたね。エリアによって売れる商品が異なるのが面白いです。

オフィス街にある店舗ではカードケースやビジネスアイテムが人気ですが、同じものを取り扱っていても、日々動きがまったく違うんです。店舗ごとに目標を掲げ、店長と共に達成を目指しています。今はこの役職に早く慣れることが目標ですが、毎日が充実していて、時間が過ぎるのがあっというまですね。

「いかに商品を魅力的に配置するか」「またお店に行きたいと思ってもらえるか」「今どんな商品にニーズがあるのか」などをお客様目線で考えられるよう、日々アンテナを張っています。私自身いつしか会社目線になってしまい、商品の見せ方にマンネリを覚えることがありました。そんな時はお客様の反応を見ながら、商品のどの部分を見ているのか、どんなことを求めて買いに来られているのかなどを予測して行動しています。

特にお客様の動線を左右する売り場のディスプレイづくりには力を入れています。入社した頃はまだしっかりとした方法が決まっておらず、手探りで行っていました。商品の良さを活かす配置組みは想像以上に難しく、お客様の反応を見ながら何度も組み直しました。会社でVMD（ビジュアル･マーチャン･ダイジング）研修を受けさせてもらってからは、販売につながる技術が向上していきました。

さまざまな経験を重ねた今は、自分のイメージ通りにお客様の目線を誘導できることが多く、達成感を感じていますね。

販売にいた頃は接客ばかりに気を配っていましたが、店長の経験をしたことで、自分一人で物事を進めるのではなく、周りのスタッフたちとどんな売り場にしたいか、お互いの意見や考え方を取り入れることが大切なのだと気付けました。

上の立場の人には話しかけにくかったり、隔たりを感じやすいこともあるかと思うので、私から気軽に話しかけて少しでも親しみをもってもらえるようにしています。

各店舗で雰囲気は全然違いますが、社員やアルバイトなど、立場や肩書きに関係なく意見を交わすことができるので、とてもフェアでアットホームな会社だと感じています。